このようなもの

八広にある yahiro8 で始まった多重風景yahiro 展の第一回目、金子清美さんの個展「cocoon」の 最終日にふらりと行くと、オカザキ恭和さんがcocoonの中で踊っていた。

踊るというより、何か本を読みながら動いていた。
読むというより、動きのトリガーとするため発声している、ようにも感じられた。
たぶん、動きと発声がそんな感じで呼応していた。

予測できなかった動き、でもなんとも納得できる動き。言葉。

その様子を見ていたら、今ここに着くまでに頭を占領していた諸々のことがいつの間にかシュルっとどこかに行っていて、自分にはこのようなものがあって良かった、と思っていた。なんて楽しいんだろう、と思っていた。

帰り道、にやにやしながら思い出したのは、ずうっと前に友人の画家Kが、しばらくぶりにギャラリー巡りをして思わず口にした言葉

I love art!

(やっぱ美術はいいなあ!みたいな)

そうだ、「このようなもの」とは、アートのことだ。

またアートに助けてもらった。

と思ったあとで、

もっと沢山の人が、もっと助けてもらえるはずなのになあ、と思った。

これは、金子さんの cocoon の中からオカザキさんが cocoon でぐるぐる巻きになって外に出て、 崩壊したcocoon も一緒に引き摺られて外に出て、オカザキさんがそこから出たあとの cocoon。

たぶん、図らずして、繭の中と外を考えることとなった。

 

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