Archive for the ‘徘徊’ Category

移動

火曜日, 8月 15th, 2017

ちょっと前から思っていたのだけれど、今年に入ってから、移動距離が多い。
3月末にパリ、4月に千葉外房、6月に軽井沢、7月にまた千葉外房そして北海道、8月は箱根に八ヶ岳、これから石和と沼津にも行く事になっている。

ついでに、日程を勘違いして用も無いのに大月まで行ってしまい、仕方なく軽く散歩して帰ってきたという日もあった。
(大月の景色と空気はたいへん気持ちがよかった)

普段から遠出の多い人からしたら、それほどでもないと思われるだろうが、
私にとってはとても珍しい、と言うか、わりかし生きてきて、こんなの初めてだと思う。

それに近年はより定着型の暮らしをしていて非日常に対する恐れが増し増しだし、
未知の場所へ行くことが多かったことはペシミスト気味の私には心配だらけで、滞りなく上記の行程が過去のものとなったことは本当に良かったのだけれど、ほぼ、行かなくてはいけないから行った、という所が、本来出来るだけ家の中にいて好きなことを地味にしていたい私の中で、若干いまだ納得できていない、という、いい年こいてわがままな気持ちが小さな渦を巻いていることに気づき、そんな自分に若さを感じて嬉しいような気持ちになったり情けないような気持ちになったり、突然眠くなったり。

そんな中でひとつだけ嬉しかったのは、新美術館に行ったことだった。六本木。都会。近場。
何というか、自由になった気がした。

今日は、やっと予定のない日だったのに、免許の更新に行っていないことに夕べ気づき、「やらなくてはならないこと」が出来てしまい残念だった。

明日は、本当に予定がない。楽しみだ。

絶対に、家から出ないつもり。

本当に、小さな自分。

もっと、小さくなってもいいと思っている。

観光

木曜日, 12月 29th, 2016

このところ、制作をする時間があり、生き返っているのですが、
さらにちょっと気晴らしに遠出をして、オランダのアーネムというところに行ってきました。

IMG_3136

というのはもちろん冗談。でも、冬のひくい太陽が斜めからあたり、風景はドラマチック。
昔たずねたアーネムを思い出したので。

ここは千葉県のサワラというところ。

利根川の下流にあるところで、重要伝統的建造物群保存地区だそう。

IMG_3117
江戸の風景が美しくも楽しい。
斜めの光のおかげで、
どこを撮ってもiPhoneのCMみたいになった。コントラスト、被写界深度・・・

IMG_3111

IMG_3141

IMG_3148

IMG_3176

IMG_3134

 

IMG_3197

まあ、実際 iPhone で撮ってるんだけれども。
白鳥までいてびっくり。犬で言えば、セントバーナード級の貫禄。

良い天気で、リフレッシュできた。

夏の終わり

日曜日, 8月 30th, 2015

あの酷暑の日々がなかったかのように、すっかり涼しくなった。

この夏は思ったより色々なところに行くことになった。

ピョンチャン・ビエンナーレにも、最終日に行くことが出来た。

避暑地の、きれいな場所だった。

 

先週観た展覧会

Inner history  藍画廊

藍画廊の歴代のスタッフでもあり、現役の学生や若手作家の展覧会。藍画廊らしい良い作家が育っていると思った。
もちろん、すでに中堅の作家もいて、歴史も感じたりした。

アーウイン写真展「迷宮」 ギャラリー冬青

何しろ、オリジナルプリントの美しさに感動した。やはり実物を見ないとな、としみじみ。

 

軽楽重

水曜日, 5月 6th, 2015

連休中、少し展覧会を観ることができた。

エルメスのギャラリー、Ginza Maison Helmès での
Listening to the Lines 線を聴く

何とも良いタイトル。在ベルリンの鯨津朝子の、大規模なドローイングが感動的にワクワクした。
一本引くのにものすごい労力がかかっているけど、一見わからない、と言う所が、何とも軽やかで素敵だ。
人の生き方の一例かな、と思った。
ロジェ・カイヨワの鉱物の絵(と呼んでよいかしら)もすばらしかったけど、
イグナシオ・ウリアルテのセンスにもグッときた。
気付いたら1時間軽く経っていた。

 

そして若い陶の作家達の、グループ展。

陶のおくりもの展@桃林堂画廊
松尾 美森、岡崎 春香、猪狩 美貴、藤島 麻実

若い人たちの展示なのに、タイトルに力が入ってない感じが良かった。
この人達は芸大陶芸という由緒正しき出なのに、妙な遊びがあるところが大変魅力的。
芸大陶芸出てもこんな人達いるんだ!と(無知を恥じつつ)目から鱗だった。
将来に期待し、ついつい財布のひもが緩む。
若いって夢があるなあ。
若くなくなって、むかし大人が言っていた意味がわかった。
ま、若いときは必死で、夢感じてる場合じゃなかったけど。
昨年に引き続き同じ時期の展示、作家の成長を感じたりして、ヨーダみたいな気分にちょっとなった(?)。
言うまでも無く、桃林堂は素敵な和菓子屋さん。お菓子の方も目の保養になった。

そのあと、青山通りを渡ってスパイラルへ。

SICF16

お目当てはアーティストの坂本千弦さんのブース。
これはアーティストだけでなくてさまざまなクリエイターの方達が一人1ブースを使って様々にプレゼンするイベント。
こう言うのは大体そうだが、それぞれの人のエネルギーが半端ないので、自分もある程度頑張って観る。
坂本さんのブースは、やっぱり質問攻めだった。この作品の魅力、誰か語れるか。
あと、こういうイベントの中にアートがあると、やっぱり目立つな、と思った。

以上、アートの軽やかさ、楽しさ、重さなんかを感じちゃった連休だった!かな。
他にも行きたかったところは勿論あったが、自分のこともあるのであきらめた。

このようなもの

火曜日, 11月 13th, 2012

八広にある yahiro8 で始まった多重風景yahiro 展の第一回目、金子清美さんの個展「cocoon」の 最終日にふらりと行くと、オカザキ恭和さんがcocoonの中で踊っていた。

踊るというより、何か本を読みながら動いていた。
読むというより、動きのトリガーとするため発声している、ようにも感じられた。
たぶん、動きと発声がそんな感じで呼応していた。

予測できなかった動き、でもなんとも納得できる動き。言葉。

その様子を見ていたら、今ここに着くまでに頭を占領していた諸々のことがいつの間にかシュルっとどこかに行っていて、自分にはこのようなものがあって良かった、と思っていた。なんて楽しいんだろう、と思っていた。

帰り道、にやにやしながら思い出したのは、ずうっと前に友人の画家Kが、しばらくぶりにギャラリー巡りをして思わず口にした言葉

I love art!

(やっぱ美術はいいなあ!みたいな)

そうだ、「このようなもの」とは、アートのことだ。

またアートに助けてもらった。

と思ったあとで、

もっと沢山の人が、もっと助けてもらえるはずなのになあ、と思った。

これは、金子さんの cocoon の中からオカザキさんが cocoon でぐるぐる巻きになって外に出て、 崩壊したcocoon も一緒に引き摺られて外に出て、オカザキさんがそこから出たあとの cocoon。

たぶん、図らずして、繭の中と外を考えることとなった。